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楽しみに待っている手紙

毎月一回送られて来る檀家のお寺さんからの手紙。
今月は「ありがとう」は妙薬です。
 「お母さん、僕にありがとうと言ってくれた人がいた。僕でも人の
役に立つことが出来るんだね」と台所仕事をしている母親に30歳の
息子さんが帰宅早々泣きながら言った。卒業後東京の大手の会社に
就職し5年ほどで人間関係に疲れ果て、うつ病を背負って帰ってきた。
「死にたい、死にたい」か゜、口癖の毎日が続いていた。その日は
「気分がいいので友人のところへ行って来る」と外出。帰りに駅で目の
不自由な人が、ややこしい乗り場でウロウロされているのを、見るに
見かねて声をかけ乗り場に案内してあげたそうです。帰ろうとしたら
その背中に、「ありがとう、ありがとう」を何回もいわれたとか。
自分はこの社会で役に立たない人間で、生きていても仕方ないんだと
死ぬ事ばかり考えていた息子が、人様から「ありがとう」と言われ、涙が
止まらなくなり泣きながら家に帰ってきたとのこと。
「よかったね、よかったね」と答えた母親こそ、その人にお礼が言いたい・・・と
あれほど心も身体も沈んでいた息子が、その方の「ありがとう」の一言が
きっかけで、少しずつ病気も良い方に向かい、今では病院通いをしながら
仕事にも就き、親から離れて独立した生活が出来るようになったとの事。
 「ありがとう」は、何にも勝る妙薬です。

 現代いろんなストレスで、心を病んでいる人がたくさんいます。
仕事も勉強も人間関係も、「ガンバレ」だけでは通用しません。
「思いやり」が、あってのことだと思います。
「ありがとう」や、思いやりの「ガンバレ」は仏さまの言葉です。

 とてもいいお話でしょう。 
 今月は涙が出るほどいいお話でした。

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